人生崖っぷち(物理)

森林鉄道、廃道、廃隧道など

下仁田森林鉄道 軌道跡 その1

直近の探索が情報不足と接近困難でくすぶっているので昔の探索を引っ張り出しました。古道もいいがやっぱり(林)鉄分をしっかりとらなければ・・・

ここは群馬県上野村の奥神流湖。2013年なのでもう9年前になる。

神流川上流域の木材の搬出のために敷設されたのが下仁田森林鉄道。割と奥地である。

前橋営林局高崎営林署の管轄で昭和9年から昭和39年まで稼働していた。

御巣鷹の尾根という看板が出ている。廃止から21年後の昭和60年に日航機が墜落した現場だ。ろくな道など存在しない現場に行くために荒れ果てた下仁田林鉄の軌道跡を突き進んだという。

橋脚が見える。

この時はここで通行止めになっていた。場所は長戸沢と呼ばれるあたりのはず。

しかし、写真左手の橋を渡り

橋のたもとから上流に足を踏み入れると

そこには平場が川に沿って延びていた。軌道跡だ。

ダム湖である神流湖による水没や車道工事から逃れた軌道跡の残存区間だ。

レールが落ちている。

石垣や岩盤の切り取り工はあるが、軌道跡が通る川岸は土の斜面そのままのところが多い感じだ。

またもレール。埋まっている。

昭和39年なら森林鉄道全体で見ても晩期なのでレールは回収はされなかったのか。

振り返って見て。完全に崩れてしまった場所もあるが河原がすぐ下なので難易度は低め。

軌道跡としては歩きやすいほうだと思う。

なにはともあれレールが多いと嬉しい。

どんどん進む。

外したレールを束ねて置いてあったりする。

しかし9年前だと写真を見ても記憶があやふやだ。今はどうなっているやら。

 

     下仁田森林鉄道 軌道跡その2 へ続く

 

 

  参考文献 全国森林鉄道 JTBパブリッシング