少し分かりにくいが手前の地面と石垣から沢を渡って向こう岸に垂れたレールと正体不明の”?”。そして本流との出合いにも石垣が見える。
沢を渡る。レールの上に生えているように見えるこの木はもともとどこに生えていたのだろう。
石垣の断片に見えたものは中がスカスカだったが、回り込んで見てみると・・・
橋台だ。ここで渡河していたのか。
つまりこんな感じで軌道が通っていたのだろう。前話で出てきた脱線防止レールで分かるようにカーブしていたのだ。
そして問題のこれ。なんだろう?林鉄の器具や機械関係に弱いので正体は不明。
さて、この先はどうなっている。
渡河すると橋脚の基礎らしきコンクリートの土台が河原に埋もれている。
対岸を見上げると橋台と橋脚の基礎らしきものが見えた。
橋台からはレールが垂れ下がっている。
車道のある左岸にどれだけ路盤が残っているやら
車道のすぐ下に点在する軌道跡
川には曲がりくねったレールがたくさん転がっている。
最初は危惧していたが、思ったより路盤が残っている。
しかし川面との高低差が無くなってきた時点で路盤を見失う。
車道工事の影響か増水時の地形変化か・・・
しかしレールだけはいまだ川沿いにごろごろ転がっている。
改めて写真を見て気付いたが、対岸にもレールが挟まっている。でも流されてきたものか路盤が対岸に移ったのか判別がつかない。
道路に看板が見えた。駐車地点のゲートの看板にはあと3.4kmとあったので、ここまでで1.4km歩いてきたことになる。
この石垣っぽく見えるものは林鉄に関係なさそうだ。
レールだけは豊富にあるのだが。
やがて大きめの砂防ダムが現れた。
上のダムの写真の4分後に撮ったのがこれ。ぶっちゃけ記憶にない。戻りながら撮ったのか、ダムの上流で撮ったのか。上流ならば対岸に軌道が移っていたことになる。そしてこの後数枚写真を撮って車に引き返している。
記憶にない場所part2。時間を見ると駐車地点に戻った時から1時間後に撮っている。未舗装の道路だがどこに移動したのか全然覚えていない(笑)そして多分このあたりの下に降りたと思われるのが次の写真。
川面ぎりぎりに石垣と平場がある。
埋もれたレールを発見して軌道跡と確認。
さすがに川面に近すぎなので、多分昔は水面がもっと低かったと思われる。土砂の堆積でこんなぎりぎりの高さになったのだろう。じゃなきゃ増水したら1発で冠水してしまう。
上の2枚の写真を見るとここの前後は平場が消えているので1番状態が良い場所を撮ったようだ。そしてこの写真が探索の最後の写真だった。実はこの後2度目の探索を行っているが、とりあえず一旦完結とさせてもらう。
下仁田森林鉄道 軌道跡 その3 完
次回予告
つい先日、とある理由で前々から気になっていた橋へようやく行ってきた。
布川橋 前編 (小ネタですよ)