糸魚川市を南下し長野市までやって来た。目的地はあまたの伝説が伝わる戸隠。荒倉山中にあるという江戸期の古隧道だ。
しかし山道を進むと所々雪が残っていた。以前鳥取の雪道に突撃して動けなくなり延々と車下の雪かきをした経験があるので無理はしたくなかった。
雪上に残る先人の足跡に見習って、車を停め歩くことにした。
竜虎隧道の坑門横から車道を外れて登っていく。
立て札に書かれた松沢トンネル(別名らしい)が今回の目標だ。
少しだけ寄り道して紅葉の岩屋を見学。伝説は残れど真実は残らず。
坂道を登り切ると安堵が峰に着く。写真は振り返ったところ。
名前の由来が書いてあった。下にさらっと書かれていることの方が気になる。
ここから道は水平になる。しかし安堵した先は決して安堵できるような道ではなかった。
細い山道が延びているが、これでも荷を載せた馬が通っていたそうだ。
道の終わりまで来たが・・・隧道はいずこ?
見上げると頭の更に上の方に暗がりがある。
踏み跡はあったが、どう考えても今来た道を考えると接続がおかしい。
到着!坑門はだいぶ崩れているようだが
のぞきこむと下の方に本来の坑道が見えた。
どうやら入口が崩れてこのような状態になったようだ。
隧道に侵入する。
坑内はほぼ四角く掘られている。
振り返って見る。だいぶ土砂が積もって本来の坑門の姿を変えている。
でかいつららが垂れ下がっていた。
そして出口のほうも一筋縄ではいかないようだ。
日影のせいか雪が多く残っている。
馬が通るほどの高さがあったはずなので、こちら側も埋もれてしまったようだ。
こちら側は岩盤の下にぽっかり穴が空いているという感じ。
道のほうは雪深く辿るのはあきらめた。
撤収。
つららのせいで洞窟感がある。
崩れる前の坑口も見てみたかった。
さて、落ちないように気をつけて最後の目標に急ごう。
次回 長野の古隧道2つ 其の3 石まんぼう
参考サイト 近世以前の土木・産業遺産