静岡県の遠州地方は素掘り隧道が多いことで有名だが、ここ掛川市には煉瓦隧道の逸品も存在する。それがこの岩井寺隧道(がんしょうじずいどう)だ。
土木遺産としては一級品で、ネット上でも数多くとりあげられている。
訪問した時はちょうど少し前に大雨が降って、洞内に泥水が流れ込んだ状態だった。実はこの道路自体も入り口の地点で通行止めだったが、ちょっぴりお邪魔させてもらった。用があるのはこの上だ。
自分もTwitterで知ったのだが実はこの上に初代隧道があるという。
堀割りの低いところから登っていく。
多分道と思しき場所を登っていく。
多くはないが枝打ちされた枝や茂みを越えていく。
5.6分ほど登ると草木の影に暗闇が見えた。
岩井寺隧道 初代だ。
平べったい、ではなく坑口に土砂が堆積している。
坂を下って内部へ。
中はかなり広い。
振り返って。
天井から落ちた破片が真っ二つになって転がっている。
遠目でわかっていたが
南側は水没している。
長靴は履いているが泥にはまる可能性があるのでなるべく壁際を進む。
南側の坑門だ。
灌木が結構目立つ。南側だし陽当たりの関係もあるかも。
南側は入り口が土砂で埋まっていない。
向こう側へ降りようかと思ったが竹と倒木が邪魔過ぎたので素直に転進。
2代目坑門に戻って来た。
こちらの扁額は苔のせいで不明瞭だった。
通過中。19世紀末生まれの明治煉瓦隧道と書くと肩書だけですごい。
南側に出る。
南側坑門。
こちらは岩井寺隧道の文字がはっきり見える。
基本的にネット上であまり取り上げられていないものを記事にしてきたが、そんなものがぽんぽん出て来るわけがないので手札の中からメジャー(?)な物件をピックアップ。どこかに超絶マイナーな面白物件が落ちていないかしら。
岩井寺隧道 完