人生崖っぷち(物理)

森林鉄道、廃道、廃隧道など

河原の大岩隧道(?) 前編

2019年の11月にTwitterでつぶやいたネタが廃道界の大御所~山さ行がねが~でおいしく料理される運びとなりました。めっさうれしい。という訳でそれに便乗してレポートにします。ぜひあちらのレポもご覧下さい。

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ここは奈良県吉野郡十津川村芦廼瀬川(あしのせがわ)の上流。写っているのは十津川第一発電所へ水を送る小川取水堰だ。この日の朝一に林用軌道の探索をするはずだったが、そこに通じる林道が工事のためにガチで封鎖されていたためやむなく中止。予備のネタとして調べておいた物件を見にきたのだ。写真の右下にチラリと写っているそれは

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大岩!確かに並みの大きさではないがそれだけではない。もう少し上流側から眺めると

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岩の真ん中にどう見ても隧道としか思えない巨大な穴が開いている。これが川岸にあるならまだしも完全に河原の中である。実際に肉眼で見ても訳が分からない。幸いガードレールが切れたところから降りられそうだったので突貫する。もっと近くで見たい、出来れば中に入りたい!f:id:msx4:20200601215045j:plain

 河原に降り、正面から眺める。改めて岩の大きさに驚く。そしてこの穴。やはり訳が分からない。それと同時に気になるのは右上の人工物。初見の印象は索道の基盤。だが穴と関連付けようとするとこの場所の意味が分からない。

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河原が急斜面なおかげで上流側に少し離れると穴の内部が良く見えた。綺麗な断面だ。

今更だがやはりどう見ても隧道にしか見えない。

それはさておき上部のコンクリート構造物だが索道だとすると林道の対岸に向かって延びているように見えた。もしかしたら向こう岸に何か遺構が見つかるかもしれない。

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あ、まるで隧道みたいな窪みがある・・・

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・・・・隧道だ!?なんでこんなところに?ライトは・・河原に降りるだけなのに持ってきてるわけないわ!一旦車まで取りに行かないと。と、道路のほうを眺めた。

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ん?

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こっちにもなんか偽装された穴がある!?

 

            河原の大岩隧道 後編へ続く