オバッコ沢支線に別れを告げ更に奥に進む。あ、滝がある。
なぜか対岸に軌道跡が見える。林道が路盤だったのにいつの間に?
かなり綺麗に残っているように見えたがとりあえず奥地を目指すので今はスルー。
この時は車で移動して気になった場所のみ降りて探索していたので取りこぼしが多い。軌道もS字やつづら折りで高度を稼いでいたため林道と重なったり交差したり離れたりと分かりにくく、後に軌道跡の詳細な地図を見て初見でこんなの分かるかと言いたくなったが知識が無い初見だからこそひとつひとつの発見に興奮したのでしかたない。そして楽しかったのは間違いない。
林道が分岐している。まずは右、本流沿いの本線へ。
通行止めの標識と使われてなさそうなゲートが。
林道を横切る小さな沢の山側に石積み橋台があった。反対側は埋もれて崩れている。
小さな土砂崩れが起きていた。たまにこんな場所があったが現役時代も苦労してたのだろうか。
先ほどよりも大きな沢があった。
コンクリートの構造物?
それよりも流れに架かるこれは!?
丸太の橋桁!木橋だ!
と、興奮したが後で調べてみるとここはコンクリート橋台だったそうで最初に見つけた構造物がそうだったのだろう。冷静になって考えるとこの大きさの谷でこんな低い橋を架けるはずがないし。残念。
更に林道を進むとささやかなガードレールがあった。いや、これは、
ガード ”レール” だ!
レールの再利用でたまに見かけるやつだ。
この後5分ほど歩いて引き返してしまった。なぜそうしたのかは覚えていないが後で調べるとガードレールの手前で軌道は林道から離れており、s字カーブや築堤などの遺構があったそうなので返す返すも残念だ。とにかく分岐まで戻って今度は支線を遡る。
根利森林鉄道 その3へ続く
参考文献 「山の幸を運んで」 編集・発行 よみがえれボールドウィン実行委員会