人生崖っぷち(物理)

森林鉄道、廃道、廃隧道など

森林鉄道・林用軌道

尾上郷森林鉄道 9 アマゴ谷支線 4 

前回の探索から1週間後、再び尾上郷に降り立った。今回は前回探索済みの路盤をショートカットし、更に奥を目指す。廃林道を使い、撤退地点手前の桟道の地点から突入する。 引き返した(くなる)地点だ。 高密度の熊笹に突貫。 そんな中でもレールは続いてい…

尾上郷森林鉄道 8 アマゴ谷帰路 本線入水地点

小黒谷の出合いまで戻って来た。 朝方見つけたあそこに突入する。 傾斜が緩やかなところを降りる。 林道からとはまた違った景色だ。 平場に到達。まずは左の上流方向へ。 あ、石垣。やっぱ軌道跡だ。 ダメ押しの枕木。 小黒谷の出会いに近づくと路盤は削られ…

尾上郷森林鉄道 7 アマゴ谷支線 3

*今回区切りのいいとこまで書いたら長くなりました。 藪をかき分け斜面を降りて平場に出た。奥に続いているので軌道跡に違いない。 後ろを見てみると橋台があった。小さな木橋が架かっていたようだ。その先は斜面に呑まれ消えていた。林道にぶつかってから…

尾上郷森林鉄道 6 アマゴ谷支線 2 

整備された林道に別れを告げ廃道化した林道に突入する。 下っていく林道と正反対にこちらはどんどん上っていく。そして、 左の山側を見上げると姿を現した軌道の路盤が近づいてきていた。手頃なところでよじ登る。 よく考えると尾上郷で改修されていない生の…

尾上郷森林鉄道 5 アマゴ谷支線 1

ひさしぶりになりますが尾上郷森林鉄道の続きです。前回のコブ谷支線の探索から11カ月後の2019年5月、再び尾上郷川を訪れました。今回のターゲットは尾上郷森林鉄道の最奥部に位置するアマゴ谷支線。こちらもコブ谷と同じく地図上は林道から外れてお…

根利森林鉄道その6 第7回根利森林鉄道祭(2014年)

今から6年前のイベントをレポするのもどうなのかと思いましたが、これも根利森林鉄道の探索の一部と思うので少々お付き合いください。 朝の7時、イベントが始まるまでの時間を利用して根利の集落から根利川沿いに西へと歩き始める。水害で消えてしまった南…

根利森林鉄道 その5

第1回探索から1カ月後の2013年5月。今回は前回見れなかったある遺構をピンポイントで探索するために訪れた。 ここは根利の集落から林道を登り、ゲートを過ぎてしばらく進んだあたりのとある沢。ここから沢を下っていく。 少し降りると橋台=軌道跡が…

根利森林鉄道 その4

軌道はこの後何度もS字を描きながら川沿いに上流の終点を目指す。幸い川に平行して作業林道が途中まであったので、うまく活用しながら分かる限りの軌道跡をトレースしていった。はずだが、ぶっちゃけ写真を見直してもよく分からないので今回は時系列順にス…

根利森林鉄道 その3

遅くなりました。やはり何年も経ってると細かいとこが思い出せません。 林道の分岐点まで戻って来た。このあたりの本線の軌道跡は林道そのものだが、そこから分岐するクラミ沢支線の軌道跡は林道と少しずれている。山側を見ると蛍光テープと怪しげな暗がりが…

根利森林鉄道 その2

オバッコ沢支線に別れを告げ更に奥に進む。あ、滝がある。 なぜか対岸に軌道跡が見える。林道が路盤だったのにいつの間に? かなり綺麗に残っているように見えたがとりあえず奥地を目指すので今はスルー。 この時は車で移動して気になった場所のみ降りて探索…

根利森林鉄道 その1

以前静岡東部に住んでいた時は関東甲信を探索することが多かった。その中でも力を入れて探索した物件の一つである。あと、今回写真を見なおしましたが記憶が風化しつつあるので解説が間違っているかもしれません。あしからず。まずは2013年4月の探索。 …

次回予告と言う名の追い込み

2013年から2015年にかけての少々古い探索記事になります。細部も忘れつつあるので主に写真をお見せするだけになると思います。それでもよろしければご覧になってください。 第1回へ続く

八重地土工森林組合林用軌道 5

ここは前回車を停めていた地点から更に林道を奥に行った場所にある高丸山への登山口。地図を見るとここから尾根を挟んだ反対側の谷が軌道の終点のようだ。 軌道とは関係ないが、山道を歩きながらふと横を見ると窪んだラインが見えた。旧道に違いない 、とい…

八重地土工森林組合林用軌道 4

あらためて起点?とおぼしき峠から軌道跡を辿っていく。実際、路盤は峠まで通じているのだが、本当にそこまでレールが引かれていたのか、そうだとしてあの狭い峠まで引く理由は何なのかなど疑問が噴出してきた。民営なので資料も残ってなさそうだし考察にも…

八重地土工森林組合林用軌道 3

今回は非常に短くなってます。考察部分でのつまづきとコロナ関係でモチベーションが上がらないため想定よりも短く投稿します。みなさまもお気をつけて。 さて、前回たどり着いた峠の広場だがここから複数の道に分かれている。正面の尾根の横を通る道(黄の矢…

八重地土工森林組合林用軌道 2

前回の探索でわずかな区間しか路盤を探索出来ずに終わってしまった八重地土工森林組合林用軌道。四国はちょっと遠いのでもう行くこともないかなぁと思っていたが、後日ネット上でこの軌道が描かれた古地図を見つけた。見つけてしまった。それには疑問に思っ…

八重地土工森林組合林用軌道 1

最初にその名を知ったのは毎度おなじみ「日本鉄道旅行地図帳」。徳島県の山間部に軌道のラインが描かれているのだが正確な位置が今一分からない。地理院の地図と照らし合わせてあーでもないこーでもないと推測して探し出したのは登山系のサイト。どうやら軌…

四国探索(完)3 伊尾木林鉄の高架橋と殿川内森林鉄道の遺産

三日目の朝、安芸市の伊尾木川をさかのぼる、が、目標がある対岸に渡る沈下橋が水害で壊れており、真新しいコンクリートで作り直されつつあった。しょうがないので一旦南下し、別の橋を渡って目標を目指す。 川と山に挟まれた一車線の道路を進んでいくと山側…

四国探索 2 長沢森林鉄道 長沢ダム上流部の遺構 後編

ダム湖沿いの探索を終え、更に数キロ先の上流を車で目指す。先ほど歩いていた場所の対岸を走っていると目に飛び込んできたモノがあった。片洞門だ。車道では中々お目にかかったことがなく、ちょっと驚いた。 当初は目的地の近くを渡河しようと考えていたが、…

四国探索 2 長沢森林鉄道 長沢ダム上流部の遺構 中編

隧道の真下まで行くが、岩壁のため坑口に入ることが出来ない。幸い、右手に尾根を越える踏み跡がちゃんとあり、危険個所はロープも設置してあるので問題はない。 反対側の坑門にたどり着く。 長さはそれほどでもない。 崖っぷちの坑口から橋脚が見える。 上…

四国探索 2 長沢森林鉄道 長沢ダム上流部の遺構 前編

ここは高知県いの町の道の駅、633美(むささび)の里。場所は四国の中心のちょい左ぐらいである。1月の山の中というのに目が覚めて薄着で外に出ても全然寒くなく、しばらくあっけにとられてしまった。 道の駅から北上して吉野川の上流部にある長沢ダムに到…

四国探索 1  大正森林鉄道のめがね橋

年末年始の連勤明けの三連休、せっかくなので遠出しようと四国へと足を延ばすことにした。眠気と疲れから小まめに休憩をとりながら瀬戸大橋を渡り、一路高知の四万十町を目指す。 沈下橋を横目に見ながら四万十川を遡り、途中から支流の梼原川(ゆすはらがわ)…

浦森林鉄道 瀬戸峡のコンクリートアーチ橋 後編

アーチ橋の横をえっちらおっちら登ります。 中に入って一休み。 到着。手前のコンクリ桁の橋はいかにも林鉄だが、アーチ橋の上が堆積した土砂と草木のせいで橋上っぽくない。 下を覗くとそれなりの高さはあるが橋が大きいせいで怖さはない。 振り返ってパシ…

浦森林鉄道 瀬戸峡のコンクリートアーチ橋 中編

渓谷をまたぐ巨大なコンクリートアーチがその姿を現した。 後ろを振り向くと林鉄が隧道で抜けていた大きな岩山が見える。今回はこちら側の路盤はパス。 目の前に到着した。でかい。林鉄用のアーチ橋としてはかなりの大きさだ。それゆえに見ごたえも十分。だ…

浦森林鉄道 瀬戸峡のコンクリートアーチ橋 前編

遠山森林鉄道の探索の翌日、せっかく長野まで来たのでもう一カ所ぐらいと思うが本格的な探索をする程の余力はない、ということで気になっていた浦森林鉄道の橋を見に行くことにした。 ここは長野県伊那市。中央道を駒ケ根で降りて天竜川を渡り峠を越えたとこ…

遠山森林鉄道本線 神の岩付近の橋

あるくこと ここは長野県の遠山郷。通称 "梨元ていしゃば" と呼ばれている遠山森林鉄道の起点からの景色である。何年か前にソロで遠山川に沿ってピンポイントで探索をしたことがあるが、今回は支流である北又沢ー実は森林鉄道はこちらが本線ーにある”神の石”…

霧ヶ滝森林鉄道 上部軌道

兵庫県の北部、新温泉町を流れる岸田川。その上流部にあったのが霧ヶ滝森林鉄道。情報源は毎度おなじみ新潮社の日本鉄道旅行地図帳の路線図。しかし地形図と見比べてもいまいち軌道跡がはっきりしない。とりあえずネットにあがっていた上部軌道の一つをメイ…

尾上郷森林鉄道 第四話 (第一次探索完)

最初の谷まで戻ってきました。ちなみに親柱をチェックすると”こくろだにばし”の名が。支線があった大黒谷と対になっているようで覚え易い名づけ方だ。しかし ”小” 黒谷といっても、そう簡単に降りられる高さではない。真下へそのまま降りられれば楽なのだが…

尾上郷森林鉄道 第三話

やっとコブ谷に到着した。6月だけあって緑が生い茂っている。 緑に包まれた谷の奥に目を凝らすが、路盤らしきものは ”何も” 見えない。おかしい。考えられる正解としては谷への入り口はここではなかった、木製の桟道で出来た作業軌道のようなものだった、完…

尾上郷森林鉄道 第二話

予想外の隧道発見にテンションを上げながらもまずは当初の目標である支線があった谷を目指す。ちなみに隧道の続きの路盤は林道上からは確認することが出来なかった。 しばらくは景色を楽しみながらウォーキングだ。 一瞬木橋かと思ったが丸太を組んで作った…