人生崖っぷち(物理)

森林鉄道、廃道、廃隧道など

森林鉄道・林用軌道

釜川森林鉄道 1

釜川森林鉄道・・・・・宇都宮市の中心部を流れる1級河川、釜川のほとりにはかって森林鉄道が走っていた なんてことがあったら面白いがそんな事実はありません。釜川で検索するとそちらのほうばかり出てくるのだが稀に見る構造をした河川で興味深かった。 …

六厩川森林鉄道ワサビ谷支線の橋脚3 (完)

2020年5月、三度やってきました六厩川林道。前回の探索の後、軌道がどのように通っていたのか分からずに悩んでいたが、友人のゆたさんに相談した際ある助言をもらった。それは・・・ 「そこはループ線ではないのか」と。(写真はイメージです) 恥ずか…

六厩川森林鉄道ワサビ谷支線の橋脚 2

前回の探索の一カ月後、2019年10月。再び六厩川に足を踏み入れた。軌道はどのように通っていたのか、そしてあの対岸は?・・・。 と、意気込んで来たものの、思わぬアクシデントが。崖崩れにより林道が落石で埋まっていた。幸い徒歩ならば越えられる程…

六厩川森林鉄道ワサビ谷支線の橋脚 1

2019年9月。 ここは岐阜県高山市荘川町、六厩川林道のゲートだ。今回の目標は六厩川森林鉄道の最奥に位置するワサビ谷支線。通常、森林鉄道の探索は起点から終点、川沿いならば下流から上流へと辿っていくことが多いが、この軌道跡はアプローチに関して…

久原鉱業所の木材搬出用軌道 FILE 10 (完)

前回の探索から半年後、2019年4月に四たび小渋川に降り立った。目指すは前回撤退した地点だ。 というわけでいきなり前回の撤退地点だが、見た目に反して崩落はあっけなく通り過ぎることが出来た。 あとはどこまでダムに近づくかが問題だ。比較的なだら…

久原鉱業所の木材搬出用軌道 FILE 9

難所を抜け、左側以外は平穏な軌道跡を進む。 振り返ってみる。よくこんなところに軌道造ったなあと思う。 む、2つ目の・・・ 横穴だ!ホースのように見えるのは木の根っこだが、ほんとにここなんなんだろう? 疑問はさておいて、ともかく先を・・・ ・・・…

久原鉱業所の木材搬出用軌道 FILE 8

前回のラストの場所からすぐに、路盤の状態が悪化していった。結論としてこれ以上軌道跡を進むのは無理だった。 やむなく谷を下ることにする。こういう場合途中で崖でもあったらアウトだ。 なんとか無事、下まで降りることが出来た。今まで歩いてきた場所の…

久原鉱業所の木材搬出用軌道 FILE 7

ようやく反対側に立つことが出来た。最初に対岸から見た時は越えられるのかと思ったが、結局は普通に道(踏み跡)を歩いただけだ。 よし、先に進もう。 で、 舌の根の乾かぬ内にこれである。(谷を出発して3分後) 奥に見えるU時の切通しが遠い。 しかし…

久原鉱業所の木材搬出用軌道 FILE 6

2度目の探索の1カ月後、2018年10月に3たび小渋川に帰ってきた。ただ、アプローチ地点は前回の続きからではなく、部奈集落からみて東にある最初の大きな谷の地点だ。何百mか飛ばしているがその辺はアバウトなので気にしない。 やや濁った小渋川を渡…

久原鉱業所の木材搬出用軌道 FILE 5

藪をかき分け灌木をくぐると確かに平場が存在した。 が、藪漕ぎで精一杯だ。辛うじて見える地面を頼りに前進する。 ようやく抜けたと思ったら今度は綺麗になりすぎている?それに前方に見えるのは・・ 黄色い看板は知ってる人にはおなじみの電力会社の標識だ…

久原鉱業所の木材搬出用軌道 FILE 4

久原鉱業所の木材搬出用軌道 FILE 0 - 人生崖っぷち(物理) 2年ぶりの続きです。 最初の訪問から7カ月後の2018年9月、再び小渋川を訪れた。今回の目的はまず軌道の起点を探すことだった。 その前にこの軌道の簡単な説明をすると 奥地==(トロ…

紀伊半島の森林鉄道・林用軌道群④ 亀谷森林鉄道 5

謎の金具は気になったが、それ以上に気になったのが前方だ。路盤の痕跡が見えない。 少し進んでみたがどう見ても路盤はない。百歩譲って木製桟道の作業軌道・・・もなさそうだ。 どうやら路盤は金具を見つけた地点(写真)が終点だったようだ。戻った後、念…

紀伊半島の森林鉄道・林用軌道群④ 亀谷森林鉄道 4

レールだ。僅かに顔を出している。 やはりレールが残る軌道跡は好ましい。 小森谷に沿って走っていたこの森林鉄道は途中で西から合流する中津川沿いに入っていく。そのため途中で左に曲がるわけだ。何が言いたいかと言うとどの写真のあたりで中津川に入った…

紀伊半島の森林鉄道・林用軌道群④ 亀谷森林鉄道 3

ここからは自己責任で。あと、記憶が風化しつつあるのでコメントに関しては間違ったことを言っている可能性があります。あしからず。 大阪営林局の看板だ。 今までと同じような道が続いているがこちらは”半ば”廃道だ。 前方に谷が見えてきた。 岩盤をえぐっ…

紀伊半島の森林鉄道・林用軌道群④ 亀谷森林鉄道 2

いかにも軌道跡という感じの道が始まった。 石垣と木橋だ。 苔むした石垣は林鉄時代のもので白い石垣と木橋は遊歩道化で後付けされたものか。 切り取り工の岩壁の下を進む。 少し分かりづらいが遊歩道は中央に見える木橋まで下って、向こうに見える軌道跡ま…

紀伊半島の森林鉄道・林用軌道群④ 亀谷森林鉄道 1

2016年10月に探索した亀谷森林鉄道は高野山のちょっと南にある森林鉄道だ。 高野山から国道371号線を南下し、和歌山県田辺市の龍神村で左折して右に行く。(ループ橋) 日高川沿いに進むこと数キロ。 小森谷渓谷へと入っていく。 この小森谷遊歩道…

尾上郷森林鉄道 13 ダム湖に沈んでいた軌道跡 尾神橋直下

3月19日。ここは尾上郷川の出合いに架かる尾神橋の北側。前回見忘れてしまった尾神橋付近の路盤の状況を確認しに来た。と言ってもとりあえず撮っておこうぐらいの感覚で、ロングショットの写真を何枚か撮って満足してしまった。それが最大のミスとも知ら…

尾上郷森林鉄道 12 ダム湖に沈んでいた軌道跡 

2月末に異動のため引っ越しをすることになったが、どうせならと通り道の荘川、というか尾上郷に寄っていくことにした。確かこの時期になると雪解け水の流入に備え御母衣湖の水位が下がり、尾上郷森林鉄道の貯木場が姿を現すと教えてもらったことがある。運…

紀伊半島の森林鉄道・林用軌道群② 南古谷川林用軌道(仮)その8

沢を渡る林道の橋の下に来た。軌道も橋があったはずだが、橋台どころか前後の路盤もあやふやだ。 しかし、よーく見ると・・・(左真ん中のあたり、路盤のなごりに見えるような気がする) レールが顔をのぞかせている。 もう少し進んだ先にも 埋もれたレール…

紀伊半島の森林鉄道・林用軌道群② 南古谷川林用軌道(仮)その7

一瞬竹かと思ったが紛れもなくレールが眼下の斜面から飛び出している。 よーくそのあたりを見渡すと他にもレールがあるのを見つけた。間違いなく林道と河原の間に軌道跡がある。完全に散歩モードだったので慌てて装備を整えるために車へと走った。 急いで戻…

紀伊半島の森林鉄道・林用軌道群② 南古谷川林用軌道(仮)その6

南古谷川林用軌道(仮)その1 リンク https://msx4.hatenablog.com/entry/2018/02/14/000039 コロナが悪化する直前、とある物件を再探索して自分の目が節穴だったことを確認した後、予定外の時間ができたので久しぶりに南古谷川に寄ってみた。時間も3時近…

根利森林鉄道その13 南郷-根利区間 7 とりあえず完

前回探索した2015年から5年ぶりに根利を訪れた。 写真は南郷温泉しゃくなげの湯の裏手から撮った”日向南郷”の集落だ。 視線を右に移すと崖になっており、探索で歩いた林道はこの上を通っている。 よく分からない。根利から"南郷"まで軌道が通っていたの…

根利森林鉄道その12 南郷-根利区間 6

これまで本流沿いに進んできたが、ここで左に曲がって支流に入り込む。 石垣が少しだけ残っていたがすぐに路盤は消えてしまっている。 本流との出合いにある砂防堰堤のせいで土砂が堆積して平らな河原になっている。 土砂で埋まってない辺りまで進んだが、軌…

根利森林鉄道その11 南郷-根利区間 5

いろいろあって遅くなりました。今探索における山場のひとつです。 まさかの隧道出現。ということは跡形もなかったが今歩いてきた斜面が軌道跡の成れの果てだったわけだ。名称は不明。 隧道は真っ暗で、出口の明かりは見えない。 一応右を見てみるが迂回する…

根利森林鉄道その10 南郷-根利区間 4

ごりごり削られて元の地形が分からない。 高巻きした場所で予想外の発見。 こんな所に石碑?・・・墓じゃないよな?右の信しかはっきり分からない。下は香?かなり昔のもののような気がする。 右側には〇〇一月?本当になんだろう? 更に進む。 ありゃ。 こ…

根利森林鉄道その9 南郷-根利区間 3

路盤と崩落と河原を交互に越えていく。 前方に大きな岩が見えてきた。そしてなにやら暗がりが見える。これは! ・・・・・隧道のように見える・・・気がする。 しゃがんで覗きこまなければいけないほど小さい。下部と周囲が土砂で埋まってしまっているのか。…

根利森林鉄道その8 南郷-根利区間 2

前回のラスト 道が消えた。 台風によるものか経年によって崩れたものか分からないが、とにかく前進する。 道が復活した。と言っても見ての通りで、道の痕跡と言った方が早い。 河原との高低差はこれから徐々に小さくなっていく。 所々に残る土工の跡が軌道跡…

根利森林鉄道その7 南郷-根利区間 1

これまでの話では根利の集落から山へと向かう軌道跡を紹介してきたが、今度はその逆方向を紹介しようと思う。そもそもこの森林鉄道の起点は最初は根利ではなかった。元々は根利の西に位置する日影南郷が起点であった、が、昭和22年のカスリーン台風で南郷…

尾上郷森林鉄道 11 アマゴ谷支線 6

一番きれいだと思ったカーブ。トロを走らせたい。 ワイヤーの束。 更に更に奥へ。 こんな感じの器具だかパーツが何個か落ちていたが正体不明。 ここは後で気づいたが半壊した小さな木橋か? 珍しく山側に石垣が。 なんというか地形と言ってしまえばそれまで…

尾上郷森林鉄道 10 アマゴ谷支線 5

小さな沢に朽ちた橋桁とレールが何と言うか・・きれいに落ちている。 橋桁は3本か? 木橋に限界がきて、そのまま真下へストンと落ちたようだ。 橋が残っていなかったのは99%想定内だが、綺麗な木橋跡を見れたので良しとする。 先に進もう。 む、こんどは…